日本人求職者の皆様が初めてマレーシアへの転職活動を行う際に、マレーシアならではの労働法規や決め事、
転職活動時の準備やポイント、そして現地での生活など、戸惑うことが多いでしょう。
よくある質問と答えをまとめました。
(以下の情報について、当社への許可の無い転載・2次利用はご遠慮ください)
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1. ビザ(パス・滞在許可証)って何? -
外国人(日本人含)がマレーシアに滞在するための許可証です。
なお、一般的によく使われる「ビザ」という言葉はマレーシアでは入国許可のことを示します。
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2. どんなビザ(パス)があるの? -
・ PR (Permanent Residence) : 永住権
・ RP (Resident Pass) : 既に長くマレーシアで働き、一定額以上の給与を得ている人向けのシステム。* 10年有効
・ Long Term Social Visit Pass: マレーシア人配偶者がいる人の為の滞在許可証 * 通常5年毎の更新
・EP (Employment Pass) : マレーシア国内の企業(日系・外資・現地企業問わず)で 働く人へ支給されるいわゆる「就労ビザ」
・ MM2H (Malaysia My Second Home Program) : 「リタイアメント・ビザ」
・Short Term Social Visit Pass: いわゆる「観光ビザ 」 日本人は申請不要で90日間滞在可能です。
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3. どのビザ(パス)で働けるの? -
・PR or RP保持者 : どの企業でも無条件で働くことができます。
・Social Term Social Visit Pass 保持者 : Working Permit(就労許可証)の追加申請で働くことができます。
・MM2H : Working Permit (就労許可証)の追加申請で週20時間以内の労働が認められます。
・観光ビザ : 就労不可
・EP (Employment Pass) :もちろん働けます!
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4. 就労ビザ(EP : Employment Pass)は自分で取れる? -
よくある誤解なのですが、EPは運転免許証のような「ライセンス」では ありません。
よって「自分でEPを取ればどの企業でも働ける」ことはありません。 そもそもEPとは、雇用主である企業が移民局に対し、「マレーシア国籍を持たない外国人であるが、業務遂行上必要である為、当社の社員として雇用したい。 ついては、当社がこの者に関する責任を持つので、雇用期間内のマレーシア滞在を認めて欲しい。」という趣旨に基づくものなのです。
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5. 就労ビザ(EP)はどうやって取るの? -
就職活動をし企業面接を受けて、企業による採用が決まってから、企業(通常は人事部)が移民局に申請手続きをします。
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6. 就労ビザ(EP)申請費用は自己負担? -
取得に掛かる費用は、通常は企業が負担します。
ただ、様々な条件を乗り越えてのEP申請・取得ですので、コストと手間隙をかけて取得したにも関わらず、そのスタッフが雇用契約期間半ばにして退職する場合には「話が違う。企業にとっても負担が大きい。・・・掛かったコスト分を返して下さい。」となるケースもあります。
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7. 就労ビザ(EP)取得に条件はありますか? -
一般的には下記のような条件があります
・大卒以上であり、3年以上の関連する業務の経験があること
・短大・専門卒以上であり、5年以上の関連する業務の経験があること
・専門的な資格(調理師免許など)があり、7年以上の関連する業務の経験があること
*https://esd.imi.gov.my/portal/pdf/tc-esd-quick-guidev3n-2019_feb.pdfより引用
マレーシア政府によって優遇されている業種(IT・BPO・コールセンター)などでは 学歴・職歴の条件が緩和されているなど、採用企業が所属する省庁によってEPの申請先・条件が異なります。
応募する際に、必要な条件をよく確認しましょう。
詳しくはお問い合せ下さい。
参照サイト:
https://esd.imi.gov.my/portal/pdf/tc-esd-quick-guidev3n-2019_feb.pdf
https://expats.com.my/expats/
http://www.mida.gov.my/home/immigration-procedures/posts/
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8. 就労ビザ(EP)取得の為に何を用意すればいいの? -
被雇用者が用意するものは以下の4点です。
・英文履歴書
・英文の学位証明書
・最新版パスポート全頁のコピー
・証明写真数枚(パスポート用サイズ)
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1. 求職活動にあたり用意するものは? -
① 和文履歴書
手書きではなく、タイプされた履歴書を用意しましょう。日本国内で一般的に利用されている書式を、ウェブサーチでダウンロードできます。写真欄には適切なサイズに加工した証明写真を貼付します。公的機関への提出に備えて写真の背景は青色のものを準備することをオススメします。
② 職務経歴書
転職者にとって職務経歴書は大変重要なものです。過去の勤務先の就業期間 ・ 社名 ・ 業種 ・Website URL ・ 所在地 ・ 所属 ・ 職位を明記の上、職務内容を出来るだけ詳しく記述しましょう。1社の中で昇格や転属した場合は、それぞれの内容を分けて記述して下さい。 ページ数は2~4ページにまとめると良いでしょう。
③ 英文履歴書(CV)
採用担当者がマレーシア人の場合、和文の書類ではなくCVのみで書類選考の結果が決まることがあります。 CVは和文の履歴書・職務経歴書の情報をすべて含む内容で作成しましょう。 採用決定した後の移民局におけるビザ支給可否の判断材料にもなるので、大変重要です。 CVには以下の情報を記載しましょう。
・ 国籍
・ 生年月日と年齢
・ パスポート番号(ICナンバーの代わりとして)
・ 配偶者の有無(配偶者がマレーシア人の場合はその旨記載のこと)
・ 使用可能言語(日本語を含む)
※ 証明写真も貼付しましょう。
※ CVに学歴を記載する際に忘れがちなのが、在学期間 (年・月) 、学校所在地 (国) 、取得学位です。気をつけましょう。
※ 職務経歴は最新の勤務先から順番に書きましょう。
※ 社名 ・ 業種 ・ Website URL ・ 所在地 ・ 所属 ・ 職位を明記します。
※ 職務内容は和文の職務経歴書の内容をそのまま翻訳した位に詳しく記載して下さい。
④ 写真
履歴書に貼付する写真は、採用担当者の第一印象を左右する重要なものです。 スナップ写真を切り取ったものやカジュアルな服装のものは避け、写真館などで撮影した無地 (白 or できれば青色) 背景の証明写真を使用しましょう。
⑤ 学位証明書
企業へ応募する際、履歴書 ・ 職務経歴書 ・ CVと共に最終学歴の学位証明書の提出を求められることがあります。入手のために出身校での手続きが必要な場合は日数もかかりますので、 就職活動を始める際に予め準備しておくと良いでしょう。 採用決定後ビザ申請時にも必要となりますので、英語版のものをあらかじめ入手しておくことをオススメします。 学位証明書の名前が旧姓などパスポート上の名前と違う場合は、ビザ申請時には学位証明書上の名前が本人であるという証拠が必要となります。戸籍謄本を添えて日本国大使館等に公印証書の発行を依頼する必要がありますので、戸籍謄本も用意しておいた方が安心です。
⑥ パスポート ・ 運転免許証
採用決定後のビザ申請時にはパスポートの有効期限が18ヶ月以上先であることが求められます。残存期間が1年未満の場合は更新可能ですので、時間がある時に更新しておきましょう。 また、運転免許証も長期にわたって帰国する予定がない場合は事前更新が可能です。日本滞在の際に更新出来るようにあらかじめ有効期限をチェックしておきましょう。
※2019年3月現在、日本の運転免許証をマレーシアの免許証に切り替える事はできません。マレーシアで車を運転する予定のある方は、日本で国際運転免許証を用意しておきましょう。
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2. 現地の情報はどうやって調べるの? -
1.現地の生活情報誌を入手する
MTown マレーシア生活ガイド等の生活情報誌や、現地フリーペーパー(Weekly MTownなど)は紙媒体だけではなく、オンラインでも閲覧できます。
2.現地情報をインターネットで検索
実際に現地で働いている方のブログなども参考になるでしょう。
3.マレーシアを訪問する
できれば現地に飛び、数日でも滞在してその国の空気を肌で感じてください。
採用検討企業側も「現地を知っているのか?」という点を必ず気にされますので、事前調査の渡航をぜひ!おすすめします。
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1. どうやって就職活動すればいいの? -
マレーシアで就職活動をする場合は、大きく分けると以下の3つのアプローチの方法があります。
① 企業の求人広告に応募する
② 企業に自らを直接売り込む
③ 人材紹介会社に登録する
① 求人広告
求人広告は、求人サイト・日本人向けフリーペーパー・新聞・掲示板・企業のウェブサイトなどで見つけることができます。用意した履歴書を提出し、直接応募します。この場合は、企業の採用担当者と応募者が直接連絡を取ることになります。
② 直接売り込む
求人広告が無い場合でも、自分が興味を持っている/経験のある分野の企業に自ら直接売り込む方法もあります。もし、あなたの持っている経験/技能がその企業で必要とされているものであれば、人物ありきで検討してもらえるチャンスがあります。この場合は、直接その企業の人事部に履歴書を送付します。
③人材紹介会社
人材紹介会社を使うと次のような利点があります。
・ 多数のポジションの中から自分にあったものを知ることができる。
・ 募集内容・背景の詳しい情報を知ることが出来る。
・ 待遇条件面の交渉がしやすい。
・ 経験に基づいた適切なアドバイスが得られる。
まずは登録フォームからご登録下さい。
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2. 人材紹介会社を利用するのに費用はかかりますか? -
いいえ!求職者の皆様からは一切対価を頂きません。安心して私共を利用なさって下さいね!
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3. 求職活動にベストな時期はある? -
特に決まっていません。
転職社会のマレーシア。市場は常に動いており、「現職スタッフの退職による後任が必要になった」 「多忙につき増員を考えている」 「マレーシア人日本語スピーカーのスタッフ退職にあたり、気の回る日本人をその後任に就けたい」等の理由により、時期を問わず随時募集があります。
ただし、8月のお盆の時期や年末年始は、日本人責任者が日本に一時帰国中で、マレーシア現地面接が設定できないことがあります。
また、マレーシアの祝日が重なる時期は、マレーシア人担当者の休みにより面接を設定できないこともありますので、あらかじめマレーシアの祝日を調べておき、現地での就職活動に向いていない時期を把握しておいた方が良いでしょう。
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4. 企業との面接はどう設定されますか? -
以下の3つのパターンが一般的です。
1.1次面接はスカイプ(または電話)面接、2次面接は現地を訪問して直接面接
なお、現地面接の際の渡航費は自己負担であることが多いです。
2.現地で直接面接
直接面接の場合、1回の面接で結果が出ることが多いです。
3.スカイプ(または電話)面接のみ
コールセンター・BPO等の面接は現地を訪れることなく、スカイプ面接だけで採用が決まります。
また、日本人の面接担当者の日本出張のタイミングで、日本で面接が行われるケースも稀にあります。ただしこの場合は、2次面接は自己負担による現地渡航を求められることが多いです。
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5. どんなお仕事があるの? -
技術系 :
工場長、製造部門長、品質管理部門長、設計及びR&D部門長 など
* その分野の専門知識・技術があることが求められます
内勤 :
財務経理課長、人事・総務、秘書、営業事務系のサポート
*日本以外の国での類似経験、及び高い英語力が求められる
外勤 :
営業
*人物重視、英語力は齟齬の無いコミュニケーションができれば可
コールセンター・BPO:
日本人顧客を対象とするポジションの場合、英語力不問の場合もあります
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6. 英語ができなくても大丈夫なお仕事はありますか? -
特定のスキル・技術を求められる技術職や、コールセンター・BPOや日本食レストランなど、日本人顧客を対象とする仕事では、英語力不問の場合があります。
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7. マレー語や中国語は必要ですか? -
挨拶程度で充分です。ビジネスで使用するのはほとんど英語です。
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1. マレーシアは安全ですか? -
一概に言えません。
日本でも、ご自宅付近は安全と思っても、ピンポイントで危ないと言われるエリア、時間によって危ない気がするところがたくさんありますよね?
夜中に女性がひとりで歩いても、大抵は問題ありませんがでも、その状況で何かが起こったら、「そんな時間に女の子がひとりで歩くなんて、それは何か起こっても 仕方がないよ!」と言われるでしょう。
「危ないから歩かないで、車で移動」 「できれば夜中の外出はやめて、明るいうちに行動を。」「ひとりじゃなくて、信頼できる男性の友人に付き添ってもらっては?」とアドバイスされるのは、マレーシアでも日本でも同じではないでしょうか。
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2. 生活費はどのくらいですか? -
支出の内、家賃、車関係、食費の3点にどれほどコストをかけるかにより、生活費は大きく変わります。
<水道代> 月RM 20程度。
<電気代> エアコン使用量により大きく変化しますが、RM 100 ~ 200くらいでしょうか。
<食費> 独身もしくは夫婦2人の生活なら、ローカルフードの外食が一番安いです。 1食 RM 5 ~ RM 10 で済みます。 和食レストランやウェスタン料理の店に行くと、1食 RM 30 ~ RM 200 でしょうか。 日本の食材は高いので、毎日家で日本の料理を作ると、ちょっと高くなってしまいますね。 また、イスラムが国教であるためか、アルコールに高い税金がかかっています。毎日お酒を楽しみたい方には痛い出費かも・・・。
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3. 家賃の目安は どのくらいですか? -
RM 2,000 / 月で探されると良いでしょう。
例えばシンガポールのように、家賃と月給が同じ額で、シェアしないと住めない・・ということはまったくありません。
また、他の発展途上国の様に、日本人が日本人としての生活・衛生状態を保つためには、一定以上のレベルの住居に住まなければ難しい・・・ということもありません。マレーシアは既にある程度発展した国ですので、現地の人と同じ生活をしても、充分に安全で清潔な暮らしが可能です。
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4. どんな家に住めますか? -
日本からいらっしゃる独身の方が、日本と同じ感覚で探されるのが コンドミニアムのStudioタイプ。日本で言う「ワンルームマンション」です。
しかし、これはなかなか高くつくように思われます。
マレーシアでスタンダードな住居
・ リンクハウス(長屋状態の、横に長く繋がった住居。高さは1階建~3階建迄。)
・ 1戸建てもしくは1棟2戸
・ コンドミニアム(1戸あたりは3ベッドルーム & 2バスルーム&1リビングルーム)
・ フラット / ロー・コスト・ハウス(アパート)
「ワンルーム」の住宅は、建築年数の新しいコンドミニアムで、若い独身外国人の客層を狙って建てられたものに限定されます。 よって家賃も高くなり、RM 1,800 ~ / 月です。
アパートの場合、3LDKをひとりで借りても RM 1,000 ~ 1,800、独身のマレーシア人は、コンドミニアムでもリンクハウスでも、3ベッドルームを3人でシェアしたりしますね。(部屋の中にバスルームの設置されている主寝室が RM 1,000、ミドルルームやスモールルームで RM 500 でしょうか。)
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5. 電車通勤はできますか? -
以前は、電車で通えるエリアが限定されていて、電車通勤は難しかったのですが、LRTとMRTの開通により以前よりも電車移動できる範囲が拡がりました。
勤務先がLRTやMRTの駅から徒歩圏内であれば、駅近くの住宅から通勤することが可能です。
また、Grabという配車アプリを利用したタクシー移動も可能ですので、最寄り駅から徒歩では少し遠い、という場合はGrabを利用する事できます。
ただし、勤務先が電車の駅から離れている場合は、車で通勤することになります。参照サイト:MRT CORP
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6. 車は会社から支給されますか? -
以下の場合に支給されることが多いです。
・ 社用で外出することが多く、且つお客様を乗せる可能性のある職務
・ 退職する現地採用スタッフの後任として入社し、その人物から車を引き継げる場合
・ 勤務地が郊外にあるため通勤に車が必要な場合