【コロナ禍におけるマレーシア就職・転職成功者インタビューVol.1】クアラルンプール近郊・外資系企業で働くTさん (30代女性)

通常でも複雑なマレーシア就職・転職活動と入国手続きですが、
コロナ渦で更に手探りの状態となり不安を抱えている方が多い昨今・・・

そんな求職者の方々へ生きた情報を届けるべく「コロナ禍においてもマレーシア就職・転職を成功させた方々」を対象としたインタビューを行いました。

第1弾のゲストはクアラルンプール近郊の外資系企業にて働く30代女性のTさん。
転職活動開始~マレーシア渡航までの体験について詳しくお話をお伺いしました。

クアラルンプール国際空港のタクシー乗り場前で消毒作業が行われている様子

クアラルンプール国際空港のタクシー乗り場前で消毒作業が行われている様子

自己紹介

まずは簡単にこれまでの就労経験と、
ご転職先にマレーシアを選んだ理由についてお聞かせ下さい。


Tさん:
直近ですとマレーシア国内の日系企業で働いていました。

社内では人事系のポジションを担当していて、
主にマレーシア人スタッフのマネジメント業務を行っていました。

駐在員として勤務しており2020年初旬に日本への帰任が決定したのですが、
引き続き現地での生活を続けていきたいという気持ちが強く退職を決意しました。

そのままマレーシアに残って転職活動を行おうと考えていましたが、
当時の就労ビザが切れるタイミングとロックダウンが重なってしまった為、
やむなく一時帰国という形で日本に戻った後、改めて転職活動をスタートしました。


ご転職先の業種・ポジション、また職務内容についてお聞かせ下さい。

Tさん:
現職の業種はBPO企業 (ビジネス・プロセス・アウトソーシング) ですね。
カスタマーサポート職として航空会社のチケット予約に関するサポート業務を行っています。


これまでに過去に海外滞在の経験はおありでしたか?(旅行・留学・就労など)

Tさん:
学生時時代には中国へ留学していました。
またフィリピンでインターンとして働いた経験がありますね。

社会人になってからは中国での勤務経験があります。
また出張で中国・マレーシアへはよく渡航していました。
 

隔離施設 (ホテル) の廊下の様子

隔離施設 (ホテル) の廊下の様子

転職活動開始から転職先決定、
マレーシア渡航・勤務開始まで

転職活動をスタートされてから、
転職先決定までの活動期間はどのくらいでしたか?


Tさん:
当初は2020年の3月にスタートしましたが、
マレーシア国内のロックダウン施行に伴いすぐに一旦ストップしました。
(外出禁止令等により殆どの経済活動が止まり転職活動を行える状況でなかった為)

現職への転職については、
2020年の11月頃に転職活動を再開して12月頭に採用オファーを頂いたという経緯です。


ご転職先が決定した後、
マレーシア渡航・入社までの手続きや所要期間はどのくらいでしたか?


Tさん:
まず12月中旬から日本での在宅勤務で社内トレーニングを開始し、
それと並行してマレーシア渡航に向けた準備を会社側と進めていきました。

就労ビザの申請が通ったのは1月上旬頃でした。
その後MYEntry (現在外国人の入国時に必要となっている入国許可) の申請に7営業日、
在東京・マレーシア大使館での入国用書類の発行に1週間程かかったと記憶しています。

全ての準備が整いマレーシアへ渡航したのは2月中旬。
その後マレーシア政府指定の隔離施設 (ホテル) での隔離期間1週間を経て現在に至ります。


マレーシア入国後の隔離期間はどのように過ごされていましたか?

Tさん:
マレーシア渡航後も現職のトレーニング期間中だったので、
入国日と最終日以外はほぼ毎日オンラインでの社内トレーニングを行っていました。


マレーシアへの渡航・入社までにあたって何か感じたことはありますか?

Tさん:
渡航に関してはスムーズでは無かったと思います。
予想していたよりも時間がかかってしまったという印象が強いですね。

コロナ禍ということで色々と情報が曖昧で確認が必要な事が多かった為ですが、
今思えば自身・転職先の会社を含め渡航までの時間を短縮できることがあったと思います。
 
隔離期間中の食事➀

隔離期間中の食事➀

現在のお仕事について

これまでに日本や他国で現職と同職務のご経験はありましたか?

Tさん:
ありません。
現職は未経験の業種・職種です。


現在の勤務形態について教えて下さい。
また在宅勤務の場合会社からの支給品はありますか?


Tさん:
現在は在宅で勤務しています。
会社からは在宅勤務用のPCが支給されています。


ご自宅でのお仕事はいかがですか?

Tさん:
個人的には凄く良いです。
通勤が必要無いので時間を有効に活用できています。
また今の所、特に会社からはオフィス勤務の話は出てきていません。


コロナ禍の中でのお仕事はいかがですか?

Tさん:
在宅勤務の導入が大きな変化かなと思いますね。
これまでは日本でもマレーシアでもそういった経験は無かったので。
 

隔離期間中の食事➁

隔離期間中の食事➁

マレーシア生活について

現在お住まいはどうされていますか?

Tさん:
夫と2人でコンドミニアムに住んでいます。


現在もマレーシアはコロナ禍の真っただ中ですが、
普段の生活 (休みの日など) はどのように過ごされていますか?


Tさん:
まだマレーシア再入国から日が浅く何とも言えませんが、以前にロックダウンを経験した時は (外出禁止令が出ていたこともあり) 自宅にいる時間を有効活用しようと、勉強に時間を割いていました。


日本にいた時と比べてご自身の生活の変化はいかがでしょうか?
また現在のマレーシア生活について率直なお気持ちをお聞かせ下さい。


Tさん:
そもそも住む場所が変わったので生活は色々と変わりましたが、
コロナ禍においての変化だと日本と比べて何かと行動の制限は強いですね。

また今回2月にマレーシアに戻ってきて、
これまで通っていたお店が幾つか閉店しているのが目に付きました。

現在のマレーシア生活についてはコロナ禍から100%は復活できていない、
現地での生活に関してもまだ100%楽しめる状況には戻っていないなと感じます。


コロナ渦の前と後でのマレーシアの街の雰囲気、
一般的な生活の変化についてはいかがでしょうか?


Tさん:
まず人があまり外出しなくなった (できなくなった) 為、
人混みの多いエリアのゴミが減り街が綺麗になっていました。

現在は気軽に外出も可能なので街に活気が戻りつつある雰囲気はありますが、場所によってはショッピングモールなどでも閉店しているテナントもあり、コロナ禍の前とはガラッと様子が変わってしまったなと強く感じます。

他には外出時は常にマスクを付けないといけなかったり、
商業施設やお店に入る際は政府指定のアプリでチェックインを行う必要があったり、
色々とルールは多いですね...そのせいか飲食店で店内飲食する人も以前より少なくなった印象です。
 
隔離期間中の食事➂

隔離期間中の食事➂

マレーシア就職・転職を考えている求職者の方々へ

マレーシアでの日本人の就労は今後どうなると思われますか?

Tさん:
逆に人材紹介会社に聞きたい質問ですね。笑

個人的な考えとしては、BPO業界はコロナショック開始から現在にかけても積極的に採用活動を行っていると聞くので今後もその流れは続いていくのではないかと思います。また在宅勤務形態に適応しやすい業種でもあると思うので、そういった点もコロナ禍において活発に採用が行われている理由の一つかなと思いますね。

対面での業務が求められたり、物理的なモノの行き来が必要な業態については、求人のニーズが元に戻るまでまだ時間がかかるのではないかと思います。逆にそういった業態以外のサービスであれば現在も就労のチャンスは十分にあると思います。ただ日系企業に関して言えば以前より枠は狭まっていると感じますね、まだまだ長期的に様子見を行う企業が多いのではないかと思います。


転職活動にあたり必要を感じたスキル・経験・考え方等はありましたか?
また現在マレーシア就労を考えている方々へのアドバイスをお願いします。


Tさん:
スキルについてはまず英語力。それと情報収集する力。
英語力が無いと分からない情報もあるのでこの2つの関連性は高いと考えています。

コロナ禍での海外生活は今まで以上にストレスがかかりやすい環境だと思うので、過去に海外での生活経験があり色々なトラブルへの抗体がある方の方が強いだろうなと感じます。

考え方としては何事もポジティブに考えることと、これまでの固定概念は捨てること。
あとは受け身にならないことと、会社や誰かが何かをしてくれることを期待しないこと。

日本とマレーシアのやり方は全然違うので思ったように物事が進まないことが沢山出てきます。例えば就労ビザが中々取得できない、すぐに済むと思っていた書類手続きが全然進まないといった事です。日本で生活している時の感覚のままだと物事が上手く進まない状況に都度落ち込んでしまいます。なので「日本だったらこうなのに」という考えは捨て、上手く行かないことがあっても常にポジティブな思考を持つことが大事だと思います。加えて自身で能動的に行動する姿勢は、コロナ禍での海外生活に限らず、就職・転職活動のどの場面においても非常に重要ですね。

また1人で渡航される方は身近に相談できる相手がいないことが多く、気持ちが沈んでしまった時の立て直しが難しい場合もあると思います。そうしたことに対応する為に、何かしら自身をリフレッシュできる方法を持っておくことをオススメします。
 

隔離期間中の食事➃

隔離期間中の食事➃

Tさん、今回は貴重なご体験談をお聞かせいただきありがとうございました!次回はクアラルンプールのIT系企業で働くYさん (20代女性) のインタビュー記事をお届けします。

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