【コロナ禍におけるマレーシア就職・転職成功者インタビューVol.2】クアラルンプール・外資系IT企業で働くEさん (20代女性)
通常でも複雑なマレーシア就職・転職活動と入国手続きですが、
コロナ渦で更に手探りの状態となり不安を抱えている方が多い昨今・・・
そんな求職者の方々へ生きた情報を届けるべく、
「コロナ禍においてもマレーシア就職・転職を成功させた方々」
を対象としたインタビューを行いました。
第2弾のゲストはクアラルンプールの外資系IT企業にて働く20代女性のEさん。
マレーシア国内での転職活動開始~現職について詳しくお話をお伺いしました。
自己紹介
まずは簡単にこれまでの就労経験と、
ご転職先にマレーシアを選んだ理由についてお聞かせ下さい。
Eさん:
これまでの経験社数は1社のみで、
日本の金融企業で営業職として勤務していました。
マレーシア転職の契機となったのは自身の結婚です。
結婚を機に夫婦で生活の場をマレーシアへ移す形となりました。
2019年11月に夫の帯同ビザ (Dependant Pass) でマレーシアへ入国。
その後マレーシア国内で転職活動を開始し、最終的に現職から内定を貰いました。
ご転職先の業種・ポジション、また職務内容についてお聞かせ下さい。
Eさん:
外資系のIT企業で法人営業として勤務しています。
職務内容としてはマレーシア国内の法人に向けたIT商材の営業活動を行っています。
商材はITに関わるもの全般で、サーバー機器・ソフトウェア・クラウドサービス等々。
また製品の保守・メンテナンスといったアフターサービスのご案内も併せて行っています。
これまで過去に海外滞在の経験はおありですか?(旅行・留学・就労など)
Eさん:
高校時代に1年間、中国への留学経験があります。
現地学生の家にホームステイし、ローカルスクールに通い中国語で授業を受けていました。
旅行ではヨーロッパ諸国へ訪れたことがあります。
またマレーシアも旅行で、5年程前から1年に1回程の頻度で訪れていました。
転職活動開始から転職先決定、
マレーシア渡航・勤務開始まで
転職先決定までの活動期間はどのくらいでしたか?
Eさん:
トータルで4ヵ月程になります。
現地で転職活動をスタートしたのが2019年の11月頃で、
その際に数社から内定を貰いましたが結果的には辞退しました。
その後少し期間を空けてから再開し、
最終的に2020年の3月に現職から内定を貰い入社を決定しました。
ご転職先が決定した後、
入社までの手続きや所要期間はどのくらいでしたか?
Eさん:
内定承諾から入社 (勤務開始) までに3ヶ月程かかりました。
私は夫の帯同ビザでマレーシアに入国・滞在していたので、
現職への入社決定後に国内で帯同ビザから就労ビザへの切替申請を行いました。
ただ当時はパンデミック発生の直後でしたので切替までに中々時間がかかりましたね...
ご転職先への入社までにあたって何か感じたことはありますか?
Eさん:
良くも悪くも会社の対応が適当だなぁ...と感じる部分は多かったですね。笑
外資系企業なので会社の窓口となる担当者は外国籍の方、
また会社が利用するビザエージェントの担当者はマレーシア人の方だったのですが、
どちらも中々連絡が返ってこず、1ヶ月程音信不通・・・ということもありました。笑
現在のお仕事について
これまでに日本や他国で現職と同職務のご経験はありましたか?
Eさん:
前職も営業職でしたのでその部分は共通していますね。
ただ業界や取り扱い商材については完全に未経験の分野になります。
現在の勤務形態について教えて下さい。
また在宅勤務の場合会社からの支給品はありますか?
Eさん:
現在は在宅勤務で働いています。
昨年の11月後半から正式に在宅勤務形態に切り替わりました。
支給品は自宅にPCが無い人に限り社用PCが支給されていて、
自宅にPCがある人は自分のPCを使用して仕事を行っています。
その他の支給品は特にありません。
ご自宅でのお仕事はいかがですか?
Eさん:
英語での社内コミュニケーションが非常にやりづらいです!笑
オフィスで勤務していた際は上手く伝えにくいことがあっても
資料を指差しながら説明するなどして簡単に理解してもらえましたが、
在宅勤務では1から10まで言葉で説明する機会が増えたのでその部分が大変ですね。笑
コロナ禍の中でのお仕事はいかがですか?
Eさん:
やはり色々な場面でコロナ対策が強化されていると感じます。
(オフィス勤務時は) デスクとデスクの間に仕切りが作られましたし、
また会議の際も対面形式が減りビデオ形式の頻度が圧倒的に増えましたね。
マレーシア生活について
Eさん:
夫と2人でコンドミニアムに住んでいます。
現在もマレーシアはコロナ禍の真っただ中ですが、
普段の生活 (休みの日など) はどのように過ごされていますか?
Eさん:
今の所は外食は一切せず、家で自炊をしています。
外出するのは人の少ない時間を見てたまに外を走る時ぐらいですね。
コンドミニアムのプール等は閉鎖されていて住居内での運動が出来ないので...
日本にいた時と比べてご自身の生活の変化はいかがでしょうか?
また現在のマレーシア生活について率直なお気持ちをお聞かせ下さい。
Eさん:
とても穏やかに過ごせています。
マレーシアは色々な意味で適当な人が多いと感じます。笑
コンビニの店員さんの対応が雑だったり、車の運転が少し荒かったり...笑
ただそういった環境下にいることで、
私自身もあまり人の目を気にせずノビノビと生活できているなと感じます。
また現在のマレーシア生活についての気持ちとしては、
ストレスがあまり溜まらない。
気候は常夏だけれど暑すぎない。
日本食店なども多く生活で困ることが少ない。
日本にいる家族や友人ともLINE等ですぐに連絡できる...などなど。
コロナ禍の現在であっても特に日本に帰りたいとは思わないですね。
コロナ渦の前と後でのマレーシアの街の雰囲気、
一般的な生活の変化についてはいかがでしょうか?
Eさん:
現在は外出時のマスク着用が必須なので外に出る人は全員マスクをしています。
あとはコロナ禍以降、ほとんど全ての飲食店がテイクアウト可になりましたね。
マレーシア就職・転職を考えている求職者の方々へ
マレーシアでの日本人の就労は今後どうなると思われますか?
Eさん:
まずコロナ禍によって今後はマレーシア人の雇用が促進されていくと思います。
その中で日本人の就労についてはマレーシア人配偶者がいる方など就労ビザ不要者が優先され、
就労ビザが必要な日本人はこれまで以上に専門性が求められるようになるのでは?と思います。
転職活動にあたり必要を感じたスキル・経験・考え方等はありましたか?
また現在マレーシア就労を考えている方々へのアドバイスをお願いします。
Eさん:
やはり英語面接を行う企業が多い為、英語力は重要です。
ただマレーシア人の方達はこちらの英語が拙くても理解しようとしてくれる方が多いので、
積極的にコミュニケーションを取る姿勢、とにかく話す!という姿勢も大事だと思います。
また営業職を長く続けているであったり製造業での技術職経験がある等、
何か突き抜けた経験・スキルを持った方は特定の求人に対して非常に有利だと思います。
あとは逆に...固定概念の強い方は色々と大変だと思います。
現地スタッフとの小さなトラブルはどこの企業でも必ず起きる事だと思うので、
細かすぎる方だと様々な場面で「こうあるべき」と衝突してしまうかもしれません。
多少のトラブルは軽く流せるぐらいでないと現地での仕事が嫌になってしまうと思います。
マレーシア就労を考えている方へのアドバイスとしては、まずは英語学習ですね。
少しでも英語を身に着けておいた方が確実に現地での生活・仕事に役立つと思います。
また身体に問題が無いかは隅々までチェックしておいた方が良いと思います。
特に虫歯は絶対に直してから渡航された方が良いです!歯医者は保険がきかず高いので...
あとはご結婚されている方は戸籍謄本の原本を持ってきた方が良いですね。
家族関係の手続きの際には何かと必要になるケースが出てくるかと思います。