クアラルンプール近郊・日系企業で働くMさん(女性・30代)
今回はマレーシア クアラルンプール近郊の日系企業で働く30代の日本人女性にお話を伺いました。
海外生活への興味はいつ頃からありましたか?
中高一貫校に通っていたのですが、学校の方針で中学三年生の時、ニュージーランドへ1年間留学したんです。その頃はもっと英語を勉強したいと思っていました。高校卒業後はワーキングホリデーを利用して再びニュージーランドへ。その間、海外で働くことを考え始めて、そのまま現地で、観光学の専門学校へ通いました。
マレーシアへ来るまでは、どこでどんなお仕事をされていましたか?
一番最初はドバイです。ホテルの日本食レストランに1年ほど勤務。その後は同じくドバイで日系の医科歯科クリニックで。そこでは受付から通訳まで担当しました。患者さんからの問い合わせに応じて、医療用語なども勉強しました。やりがいもありましたが、ドバイは海外からの労働者が多く、現地で友達を作るのが難しかったですね。何より物価が高いので、住み続けるのも大変でした。
マレーシアへ来るきっかけを教えてください。
ドバイでお世話になった方が、マレーシアで新しくクリニックを開業するので手伝って欲しいとのオファーがあり、立ち上げスタッフとして関わりました。今までの経験も活かせるし、もともと国にこだわりがなかったので面白そうだな、と即決です(笑)
こちらではクリニックの許可証を取得するところからスタートし、改装準備や薬の手配、政府とのやり取りを任されました。
こちらではクリニックの許可証を取得するところからスタートし、改装準備や薬の手配、政府とのやり取りを任されました。
マレーシアでの仕事で驚いたことは何ですか?
今までにないのんびり感ですね(笑)。全体的にレスポンスが遅いです。それに加えて、政府機関とのやりとりでは、書類が全てマレー語なので、翻訳作業にも時間がかかってしまいました。今は転職して、貿易関係の仕事をしているのですが、やはりローカルとのやり取りが一番気を使いますね。
マレーシア人をマネジメントする上で、注意している点はありますか?
仕事を一方的に押し付けるのではなく、新しいやり方で一緒にやってみよう!とこちらから誘って、本人たちにも楽しみながら仕事をしてもらえるように気をつけています。もちろん、バックグラウンドやアイデンティティは尊重するように心がけています。
順調にキャリアを積み重ねていますが、オファーを受ける際に重要視していることは何ですか?
お仕事の内容や給料もとても大切ですが、何よりも自分が興味を持てるかですね。自分のキャリアが活かせるか。チャレンジのしがいがあるかも考えます。しばらくマレーシアで頑張りたいので、これから中国語も勉強しようと思っています。マレーシアは、多言語をマスターするには最適な環境ですから、仕事を通じて自分の成長にも繋げていきたいですね。